外壁や屋根などの塗り替えは定期的に行われるのに対し、防水塗装は実際に雨漏りなどの症状・被害が出るまであまり意識されにくいものです。
しかし、ベランダやバルコニーといった屋外で雨風にさらされている場所、そして鉄筋コンクリート造の建物には防水塗装は必須です。
このページでは、「防水塗装」に関しての知識や注意点、費用相場をご紹介しています。
コンテンツ目次
防水塗装とは?
ベランダやバルコニーなど屋外にある部分は、常に雨風などの外部的要因によってダメージを受けていますが、一番大きなダメージを与えるのが「水」です。
汚れを含んだ雨は酸性雨となり強い酸性を持っています。
酸性雨はコンクリートでさえ溶かしてしまうので、通常の塗装はひとたまりもありません。
すぐにひび割れ・剥がれなどが起きやすくなります。
防水塗装とは、水からの保護に焦点を定め、水の浸入を徹底的に断つための工事です。
具体的には防水材料(防水性能がある材料)で防水層を形成することを目的とする塗装のことです。
建物に行う塗装にも、雨水の浸入を防ぐ役割がありますが、防水塗装はその防水機能が高い塗料を使用した塗装の事です。
お住まいのベランダやバルコニー、屋上の状態はどうでしょうか?
小さなひび割れや塗装が剥がれていたりしませんか?
小さいからといって油断してはいけません。
この小さなひび割れ、塗装剥がれから漏れる雨水が、大切なお家を傷つけるダメージになってしまいます。
防水塗装を行う最適なタイミングとは?
防水塗装は防水層とトップコートの2つの層があります。
塗装の塗り替えが必要な時期の目安もそれぞれの層によって異なります。
大まかに、トップコートは5年、防水層の塗り替えは15年おきにした方がいいと覚えておきましょう。
ただし、以下の項目に当てはまる場合はすぐに業者に依頼し、点検・工事を行いトップコートだけでも塗り替える必要があります。
・雨漏りや浸水が発生した
・ヒビがある
・一部剥がれがある
・前回の防水塗装から10年以上経過している
・前回の雨漏り点検から3年以上経過している
・屋上のシートやアスファルトがはげたりめくれたりしている
・屋上にコケ・草が繁殖している
防水塗装は、雨漏りや浸水が発生してしまってからではなく、事前に予防として行うよう心がけましょう。
雨漏りが起こってしまい雨漏りの修繕工事をするより、なるべく早いスパンで塗り替えた方が結果として費用が安くなることが多いです。
何故ならトップコートよりも防水層、防水層よりも構造用合板の方の修繕費が高いからです。
一度たりとも雨漏りを発生させないことが、建物を守ることにもつながります。
しかし、防水塗装がメリットの大きいものだからといって、毎年行う訳にはいかないと思います。
そこで、防水塗装を適切なタイミングで行うには、定期点検が役立ちます。
屋上や屋根など、浸水の可能性がある箇所を定期的にチェックすることにより、雨漏りや浸水を事前に予防することができるのです。
防水塗装の費用相場
防水塗装に使う塗料や素材によって、工事費用は大きく異なります。
あくまで目安として覚えておきましょう。
1平方メートルあたりの工事費用の目安は以下のとおりです。
シート防水:3,000円~
ウレタン防水:4,500円~
FRP防水:6,000円~